「涼しい」から「寒い」に変わる肌感覚に、冬を感じたり、そろそろ過ぎゆく2018年を振り返ってみたり。
今年もいよいよあと2ヶ月になりました。空気の乾燥が進み、風邪やインフルエンザも流行ってきましたので、今日は「元気に過ごす生活のコツ」のおしゃべりを、どうぞ。
皆さんは「立冬」という言葉を耳にされたことがあるでしょうか?これは日本に伝わる季節の言葉。1年を24に区切り表現をしますが、来たる11月7日が今年2018年の立冬にあたり、この日から「立春」の前日2月3日までが「冬」にあたります。「冬立つや 背中合せの 宮と寺」(正岡子規)、「冬に入る 己れ励ます 割烹着」(鈴木真砂女)と、かの歌人たちも立冬を詠みました。寒さに負けず、この季節ならではの豊かな日々を送りませんか?
やっぱり鍋。11月7日は「鍋の日」でもあります。
まずは、体を温める気軽な料理…、そうです!鍋の季節です。立冬には「かぼちゃ」を食べるといいと言われますが、それはかぼちゃが体を温めてくれる食材だから。他にも、にんじんやごぼう、お芋などの根菜類が温め食材として知られていますが、いつもの鍋に、根菜類を多めに取り入れてみるのも一計です。さっと下茹でしておくことで鍋に入れてからも他の食材と同じタイミングでいただくだけでお手軽。そして、下茹でした根菜類は、冷凍保存すればサンドイッチやサラダ、お味噌汁の具材などとしても大活躍するのです。
ただし鍋とともについ進みがちなお酒は、飲みすぎにご注意を。ぽっと体が温まるように感じますが、それは一時的なもの。飲みすぎると血行が悪くなり、逆に体を冷やしてしまいます。お鍋をいただく際は「野菜をたっぷり、お酒はほどほど」を心がけましょう。
風邪予防に、鼻呼吸の習慣を。
そして、ぜひ知っていただきたいのが日々の呼吸のお話。皆さんは、もしかして、「口呼吸」になっていないでしょうか? 「草花木果とおしゃべり」スタッフのTが歯医者さんで言われたのは「口呼吸だと、歯の健康にも悪く、風邪も引きやすくなる」という事実。口呼吸は外気がダイレクトに入ってくるので口内が乾燥しやすくなります。そのため、のどに炎症や痛みが起こったり、扁桃腺の腫れが起きやすい状態になってしまうそう。異物やウイルスも侵入しやすいので、インフルエンザなどの感染症のリスクも高まります。そして、口呼吸に偏ると、風邪やインフルエンザだけでなく口臭や虫歯、歯周病、アレルギー、肩こり、いびき、高血圧、糖尿病などにつながるというから驚きです。
逆に鼻呼吸なら、空気の通り道が小さいためゆっくりとした呼吸になり、入ってくる空気が温められて水分も含むようになるとか。また、鼻呼吸は、のどとの境目にある粘液組織がウイルスや花粉、ハウスダストなどをキャッチして免疫機能が働きやすくなるという効果もあるというのです。たとえてみれば「鼻は天然の加湿器」と言えるのかもしれません。仕事や家事をしている時、歩いている時などに口がポカ〜ンと開いていないか意識して、鼻呼吸を始めてみませんか。大好きな香りのボディオイルなどを使うことで、自然に「嗅ぎたくなる香り」が漂ってくれば、いい気分になりながら鼻呼吸の習慣化もできて一石二鳥。ぜひ、この冬に取り入れていただきたい健康法です。
体が温まる、毎日続けられる習慣を。
冬の元気のためにいろいろ取り入れたいところですが、忙しいし、面倒だし、と続かないのも現代人の実態。なので、鍋や鼻呼吸以外におすすめの「簡単に体が温まる方法」を7個、スタッフがチョイスしてみました。気が向いた日にまずはどれか取り入れてみるも良し。続けられそうなことが見つかったら、続けていけたらもっと良し。3日坊主でもいいのです。自分の体を愛おしく思うようにケアする時間が、この冬、昨年よりもほんの少しでも多くなりますように。
■今日から取り入れたい、ちょこっと習慣。
・寝起きに、まず白湯を一杯。内臓を温めて。
・体を冷やすコーヒーを減らそう。
・移動の時は階段を使って巡りアップ。
・駅から目的地まで、ジョギング代わりに小走りで。
・気づいた時の手のグーパー体操で血行促進。
・絹や綿、ウールなどの天然素材の靴下を履く。
・ストレスも冷えの要因。すべて「いい加減」に。
12月4日発行「季のしづく」もお楽しみに。
草花木果会員の方にお届けしている会報誌「季のしづく」次号は12月4日の発行です。ここには、温め食材としても優秀な「ゆず」を使ったいつもとひと味違う「地鶏と冬野菜のゆず塩鍋」の作り方を紹介する予定です。ぜひこちらもご覧ください。