オリーブ農園を立ち上げ、さらには静岡産の食品から新しい商品を作り、それらを発信しブランド化。その上、司法書士でもあり。誰もやったことのない方法で農業の未来に新しい風を吹き込み、地域活性をリードする西村やす子さんは、とにかく忙しい女性です。そんな中、どうやって健やかさや美しさを保っていらっしゃるのでしょうか?
司法書士とオリーブ事業という二足のわらじを履く西村やす子さんとお会いしたのは、富士山と駿河湾の両方を臨む国立公園の中にあるとてもステキなオリーブ畑。颯爽と現れて、オリーブを愛おしそうに見つめる彼女から、さまざまな地域活性のきっかけを生み出し続けるパワーが湧き出しています。
眠るのは最優先。あとは、ストレスコントロールが鍵。
草花木果:寝ている暇もなさそうなのに、肌がとってもキレイなのもオリーブ効果でしょうか?
西村さん(敬称略):身体にも肌にも良いオリーブの効果はあると思いますね。強く心がけているのは眠る時間。すべての中で睡眠時間は最優先。朝起きたら夜になって、夜寝たら朝になって、ということの繰り返しがずっと続いてはいますが、ストレスを溜めないこともいいのかな、と思っています。
草花木果:え、ストレス、溜まらないですか? 前回、新しいことにチャレンジする中で反対意見もたくさんあるとおっしゃっていたので、ストレス溜まりそうですが・・・。
西村:私の場合、何か悪いことがあっても、それは必要な警告だと思っています。人間関係でうまくいかない人がいても、その人を通して何かを学ぶように神様がつかわした存在なのだ!と考える。そうすると、嫌なことも嫌だと感じなくなります。無理やり波をたてたりもしませんね。良くないときはじっとするしかない。嵐の中、屋外に出かけて行かず家でじっとのんびりしていることと同じです。結局ね、女性の美や健康はストレスコントロールがすべてなのではないでしょうか?
草花木果:つまり、ストレスを受け入れるということ?
西村:そう、受け入れちゃう(笑)。大人になった誰かの考えを変えようとか、私の納得する方向に説得するのは難しいですから、もしも合わない人がいたとしても、距離感をどうとって共存するか、というふうに考えたほうがいいと思います。 あとは、基本的に明日できることは今日やらない。絶対やらないかな(笑)。疲れている人を見ると、明日やればいいことを無理やり今日詰め込んで疲れてしまっているように感じるんです。
人をキレイにするのは、考え方。自分のため、を超えて動くことの大切さ。
草花木果:なるほど。では、美しい女性には何が必要だと思われますか?
西村:そうですね、やっぱり考え方ではないでしょうか。顔立ちはキレイでもキレイに見えない人もいます。反対に、顔立ちが普通でもすごくイキイキと輝く人もいる。それは、自分のためではなく、人や、社会のために動けるかどうか、その考え方を持っているかどうかが大きく影響するのではないでしょうか? 誰かのために、と思うことは思いやり。それは家庭の中でも同じです。 それに、人のために何かすると幸せを感じませんか? 30代になる頃に気がついたんですが、ボランティアは、やっている人が気持ちいい。人のためにもなって自分もハッピーになれるなら、やっぱり人のために動いたほうがいい。
最近は私も少し注目してもらえるようになり、いろいろなチャンスやお話をいただきますが、初心を忘れずに、世の中の女性たちにハッピーを届けるための活動を続けたいと思います。今を一生懸命に全力でやっていれば、次の何かも見えて来る。先の心配をして歩き出さないでいるより、「今」「ここ」でのことをとにかく頑張る。私はたくさん失敗もしてきましたが、いつも全力でやってきたので後悔はしていなんです。その時点での全力だったから、つまり、それ以上はできなかったわけで、だから失敗しても納得できるんです。これからもずっと「今」「ここ」にこだわって動き続けていきたいと思っています。
西村さんから、どんどん広がるオリーブ・プロジェクト。
「静岡県をオリーブの産地に」を合言葉に進む西村さんの活動は、どんどん広がりを見せています。世界最先端技術を導入して栽培される静岡県産のエキストラバージンオリーブオイルは、ニューヨーク国際オリーブコンペティション2018や、オリーブ・ジャパン2018など、国際コンクールでも入賞。毎年、秋には誰でも参加できる収穫祭も行われ、盛り上がっています。
日本平プロジェクト
西村さんのオリーブ・プロジェクトが産声を上げた場所。私たち草花木果も、ここで搾りたてのオリーブオイルを飲ませていただきました。(なんと、飲めるんです!びっくりしました)
藤枝プロジェクト
企業、地元、行政が手を組み、地域づくりを行う直営農園もできました。西村さんの取り組みが、どんどん波及しています。
沼津プロジェクト
駿河湾を一望する沼津浮島地区でも、オリーブを中心に多種の農産物を生産する農家グループが活動に加わっているそうです。
コラボプロジェクト
ほかにも、農福連携・長泉農園や、川根本町との共同栽培など、西村さんのもとに、想いを共にする仲間たちが次々に集まり始めています。