単品でもよし、他の食材と組み合わせるもよし。温冷どちらでも大人気。和にも洋にもスッとなじむ。なんとも素晴らしい包容力を誇る食材「豆腐」が、今日のおしゃべりのテーマ。 高タンパク&低カロリー、さらには女性ホルモンであるエストロゲンに似た働きをするイソフラボンが豊富で、「日々に取りいれない理由がない!」と豪語できる食材です。
中国から日本へ。 江戸時代の「豆腐百珍」はご存じですか?
日本豆腐協会さんのサイトによれば、「豆腐」のルーツは中国。 でも、いつどこで誰が発案したのかは、いまだに明らかになっていないそうです。 日本、中国では「豆腐」と書き、韓国では「トブ」、ミャンバーでは「トーフー」、ジャワ島でも「トーフ」と呼ばれるようで、まさに、アジア・東南アジアを中心に広く愛されています。 ちなみに日本でも、江戸時代に「豆腐百珍」という本がベストセラーになりましたが、ご存じでしょうか? これは1782年に出版された、100種の豆腐料理の調理方法を紹介する名著ですが、あまりに好評で、この本の出版の翌年には「豆腐百珍続篇」、明治に入ってからは「豆腐百珍餘録」などの続編が次々に生まれています。 最近でも2014年に「豆腐百珍 百番勝負」(花福こざる著・イースト・プレス)というコミックが出版されています。「豆腐百珍」に掲載された100品を作って食べまくる漫画ですが、昔も今も、一見地味なこの白い食材に、皆が魅了されていることがよくわかりますね。
木綿派?絹ごし派? 栄養価に違いはあるの?
豆腐といえば、少しざらざらとした「木綿豆腐」と、つるっとした「絹ごし豆腐」がありますが、舌触りだけでなく、その栄養価にも少し違いがあるとか。知らなかった! 木綿豆腐は製造過程で水分を絞るので栄養分が圧縮されていて、植物性タンパク質やカルシウム、鉄分が絹ごし豆腐よりも2、3割くらい多いようです。その反面、ビタミンBやカリウムは水分と一緒に流れてしまいやすいので、絹ごし豆腐に多く含まれているとか。 もともとは木綿豆腐しかなかったようですが、これも江戸時代の頃に、製造法が工夫されて絹ごし豆腐が作られたという説も見つけました。 今では、スーパーにいくと「木綿豆腐」「絹ごし豆腐」だけでなく、「寄せ豆腐」「おぼろ豆腐」などさまざまあり、関連商品に目を向けてみれば「がんもどき」「油揚げ」「ゆば」「おから」「凍り豆腐」「豆乳」とその世界はどんどん広がっていきます。 ステイホームは今年2021年も心がける必要がありそうですし、外食もしづらい時代。 楽しみながら、1週間豆腐レシピチャレンジ!なんてしてみるのも一計かもしれません。(豆腐百珍には100種あるようですし、1シーズン毎日豆腐!でも困ることはなさそうです。さすがに、それはチャレンジしませんが。笑) これからの時代には、栄養の面はもちろん、エコフレンドリーという視点でも特に植物性タンパク質に注目が集まっています。「わたし、豆腐は苦手で・・」とあまり召し上がっていなかった方にも、改めて幅広い豆腐やその関連商品を知っていただき、美味しくいただく方法などを見つけていただけたらと思います。
これからの生き方は、豆腐のように。 かもしれません。
女性ホルモン様のイソフラボンが豊富な食材で美容にいい栄養素が豊富な豆腐なので、草花木果の愛用者の皆さまに毎日積極的に食べていただきたいな、と思ったのが、今回そもそもこの話題を取り上げたきっかけでした。 それで、いろいろ調べているうちに「生き方の参考になるー」とも感じてきたので、最後にそのことを少し。 大豆と水とにがりから作られる豆腐は、本当にシンプルで、まさに自然であり等身大。どんなレシピでもぜひ!と言わんばかりの「つながる力」があるし、主張のある味なのに、集合体の中に入るとスッとそのレシピの中での役割を果たす包容力も抜群。 あー、こんな風にありたいな、と思うのは、私たちだけでしょうか。心身の健康を、豆腐とともに高めていきましょう!
目からウロコ!の 豆腐の超お手軽レシピ
豆腐カプレーゼ
豆腐の水気を切ってカットして、トマトと(あればバジルも)合わせてカプレーゼに。 モツァレラチーズの代わりに豆腐!というわけです。 何せオリーブオイルと塩胡椒をかけるだけですから、超簡単です。
豆腐トースト
チーズの代わりになるならば!とチャレンジしたのが、チーズトーストならぬ豆腐トースト。 これも成功! 水切りした豆腐をボウルで潰しながら、マヨネーズやネギやしらすを適当に入れて食パンにノリを重ね、ON!そしたら、焼くだけ!
黒蜜きなこ豆腐
これも、柔らかい豆腐(絹ごしがおすすめ)をスプーンでとったら、そこに 黒蜜ときなこをかけるだけで完成の和スイーツ。 実は、購入したくず餅についていた黒蜜ときなこが余ってしまい、ちょっとやってみたら思った以上に 美味しくて、びっくりしました。