いいギフトの習慣は
日々を楽しくします。

2020.09.04 更新

    ギフトは自分の気持ちの表現。分かっていたようで、どこか儀礼的になりがちだったこれまでを変えていきたい。
    ギフトコンシェルジュ西村嘉津絵さんとの前回のおしゃべりで、そんな気持ちが高まりました。今回は、気持ちを上手に伝えるためのコツを具体的に教えていただきます。

    小さなサプライズで、相手も自分も笑顔が溢れだす。

    草花木果:今回、撮影をご一緒するタイミングで、素敵な名前入りのクッキーをいただいてしまいました!ありがとうございます。びっくりして、とても感激しました。それも、私が子どもの頃に呼ばれていたあだ名をお伝えしたら、それを刻印してくださっていて!

    西村嘉津絵さん(以下敬称略):いえいえ、喜んでいただいて嬉しいです。そんなに高額なものではなくて、素朴なお味のお菓子なんですが(笑)。THANKSなど定型のメッセージもあるけれど、オリジナルにすることで一層「あなたのために」という気持ちが伝わりますし、開けていただいた瞬間に、さっきのように驚いて喜んでいただけるので、私もなんだかわくわくします。小さなサプライズは、贈り物のコツの1つかもしれません。

    草花木果:西村さんが、ギフト選びでルールにしていることはあるんですか?

    西村:基本的には「自分が体験して気に入ったもの」を中心にお贈りするようにしています。その方が、お話も盛り上がりますし。もちろんビジネスシーンでのギフトのご相談も多いですが、基本的には自分の体験から責任をもっておすすめできるものに絞るようにしています。

    素敵だと思うカードを常備するだけでギフトが自分らしくなる。

    草花木果:なるほど。今日のように事前に準備する時間がしっかりあるケースと、急にギフトが必要になる時と、さまざまあると思いますが、何か日ごろからストックしておくといいものはありますか?

    西村:そうですね。まずご用意いただくと便利なのは、メッセージカード。一筆箋のようなものでもいいですね。草花木果の皆さんからビジネスでご一緒された方に自社製品をお渡しされる時も、「相手の方×草花木果」の視点でカードを選んで、そこにその時の気持ちをひとこと添えるだけで、気持ちの伝わり方は全く違います。レターセットでももちろんいいのですが、書く言葉の量が多くなると、何を書けばいいか悩んでしまったり、結果的に儀礼的になってしまったりします。そんな時、カード1枚なら、スッと心に浮かんだピュアな言葉をのせやすいのではないでしょうか?

    私自身、出先で文房具などを見かけて気に入ったものがあるとその都度購入して、ストックしています。このカード一つで、仮に急場しのぎで購入したギフトだったとしても、きちんと気持ちがのせられるのではないでしょうか?

    草花木果:そうなんですね!手書きで何かを書こうとするとどうしても身構えてしまうんですが、カードなら出来そう。草花木果らしいカードを探しておきます!

    西村:他にも、気に入ったエコバッグや包装紙などもストックしています。ギフトにいただいて素敵だったリボンなどを再利用することもありますね。自分の気持ちをしっかりと届けるのがギフトなので、「好きだな」「素敵だな」と自分が思ったものを集めておいて、それを上手に使えば、オリジナルのものになります。難しく考えすぎずに、前回もお話した「おもてなし」という視点で考えればいいと思います。
    最近はオンライン飲み会なども増えていますが、メンバー間で食べ物ギフトを飲み会当日までに贈りあい、オンラインで会った時に一斉に開封してそのプレゼントも話題にしながら楽しむ、というような形もあると聞きました。贈る側も、贈られた側も楽しくなるようなギフトがもっと暮らしの中に取り入れられていくといいな、と思います。

    深いコミュニケーショのきっかけとして。やりとりのすべてが、ギフト。

    草花木果:西村さんのお話を伺っていて、自分たちの作る商品を、使って下さる方へのギフトのように届けたいという気持ちになりました。

    西村:ビジネスの関係であっても「売る立場(お金をもらう立場)」、「買う立場(お金を払う立場)」という単純なことだけではないと考えています。「売る人から買う人のギフト」「買う人から売る人へのギフト」という視点で関係が深まっていくといいですよね。 ギフトだと思うことで、商品そのものだけでなく、届き方や、そこにのせるメッセージも儀礼的なものにはならない。そして、深いコミュニケーションを生み出すきっかけにもなります。どうぞ、ギフトの気持ちをどんどん楽しんでみてください。

    草花木果のアイテムを
    西村さんがギフトに取り入れるならこんなアイデア。

    ゆずの恵み 美容オイル>はお気に入りのタオルとセットで。
    パッケージの色合わせも美しい。

    多機能ジェルクリーム>は、オブジェとしても美しいカッサを添えて。一緒に使っていただいたら、肌のお手入れを楽しんでいただけそう。

    西村 嘉津絵
    今回おしゃべりした方
    西村 嘉津絵さん

    ギフトコンシェルジュ。高校時代の留学を経て、約10年間をアメリカで過ごす。投資会社や広告会社での勤務経験を生かし、新たにギフトコンシェルジュサービスを兼ね揃えたこれまでにない小売事業の展開に向け準備中。
    https://www.instagram.com/thegiftbar2020/?hl=ja