CRAFT ORGANIC 産地旅〈香川・まんのう町篇〉
生搾りひまわりオイル、初体験。

2022.08.26 更新

    「心地いい。が美しい」をコンセプトに、2022年6月に生まれたCRAFT ORGANIC <クラフトオーガニック>。
    100%天然由来成分のヘアケアアイテムは、ユズ、ヒマワリ、ツバキの3種類の国産種子油を配合しています。
    ブランドアンバサダーであるモデルの青柳文子さんが、前回のゆず農家・佐藤さんとのおしゃべりに続き、ひまわりオイルを提供してくださっている香川県まんのう町の齋部(いんべ)さんとお話しして、元気をもらってきました。

    青柳文子さん(以降、敬称略):私も自宅でひまわりを育てています!今日はよろしくお願いします。齋部さんは、町で育ったひまわりの種からひまわりオイルをつくっていらっしゃるそうですが、私、ひまわりオイル自体をこれまで食べたことがないんです。とっても楽しみに伺いました。

    齋部さん:(以降、敬称略)こんにちは。暑い中、来ていただいて嬉しいです。今日は、実際にひまわりの種からオイルを搾る現場も見ていただこうと思っているので、楽しみにしてくださいね。青柳さんは、ひまわりオイルにはどんなイメージをお持ちでしたか?

    青柳:すみません…正直まったくイメージがなくて。味も想像がつきませんでした。まんのう町のひまわりオイルはとても貴重なものだと伺っていますが、中でも厳選した種から搾られた「まんのうひまわりオイルPREMIUM」が大人気だとか。イラストレーターの福田利之さんが手掛けられたギフトボックスもめちゃくちゃ可愛いですね。

    齋部:ありがとうございます。おかげさまで大好評をいただいています。日本を代表するイラストレーターの福田さんにもご協力いただいて、ギフトとしても喜んでいただいています。

    品質第一。じっくりと手間をかけてつくるオイルです。

    齋部:まんのう町のひまわりオイルは、製法にこだわって品質第一でじっくりと絞っているので、あまり効率的にたくさんの量を作ることはできないんです。リピーターの皆さんに支えていただくことで、なんとか作りつづけることができています。
    丁寧に育てたひまわりの種を、低温圧搾でじっくり搾って1週間かけてろ過し、それをシンプルに瓶詰めするだけ。とっても簡単なようですが、この1つひとつの工程にもたくさんの工夫が必要です。今では昔とは比較にならないくらい美味しくてまろやかなオイルが作れるようになりました。まんのう町ならではの技術があるからこそ、作れるひまわりオイルだと自負しています。

    青柳:同じひまわりの種から作っても、味が変わるんですね!

    齋部:はい、ものすごく違います。早速、生産現場にも行ってみましょうか。

    青柳:エアーシャワーとか、興奮します(笑)。この格好でも私ってわかりますか?

    齋部:よく似合っていますよ(笑)。

    乾かしておいたひまわりの種を、まずコーヒー豆のように焙煎します。この焙煎によって、ナッツのような豊かな味わいが生まれるんです。
    温度は70-80℃。今日は36キロの種がここにありますが、この量で、オイル45本くらいかな。
    種1キロ分には約10輪のお花が必要で、1本のオイルを作るのに約8輪のお花を使っているので、貴重なことがわかっていただけるのではないかな。

    青柳:なんだかふわり、いい香りがしていますー。

    齋部:青柳さん、ぜひ、こちらにいらしてください。ここからちょろちょろっと黒いオイルが出てきます。まさにこれが搾りたて、生搾りですね。ちょっとだけ飲んでみますか?

    青柳:ぜひ!―――うわあ、美味しい。なんだか栄養たっぷりの味がします。ちょっと胡桃のような風合いもあるかな。香ばしくて、美味しいです。

    齋部:よかった。この生搾り状態はここでしか味わっていただけないので、体感していただけて僕も嬉しいです。植物の種からできるので、収穫した年によって味は少し変わります。もちろん商品として、栄養素などの上限・下限などは許される幅の中で出荷しますが、いつかはワインのボージョレーのように「初出し」や「その年のオイル」などの企画もできたら楽しいですね。

    消費者は、物を選ぶ責任がある。

    青柳:この黒いオイルが、どうやって黄金のオイルに変わるんですか?

    齋部:実は、シンプルに1週間くらい寝かせておくだけなんです。自然に沈殿し、上に溜まった黄金のオイルだけをろ過して瓶詰めします。残った残渣は家畜や魚の餌として活用しています。
    一般的なオイルは、効率的に作るために、ろ過の工程でも添加物を使っていたりしますが、やはり製法にこだわって良質なものづくりをしたいという思いがあるので、僕らにはそれが出来ないんです。

    青柳:そうなんですね。つくづく思うけれど、食べ物を選ぶのも自分の責任。私には小さい子どもも2人いるので、親として、良質な物を選ぶ責任もあります。

    齋部:そうですね。いいものを選んで食べて、自分自身の免疫力を高めていきたいですよね。

    青柳:実直に作ってきたひまわりオイルが、CRAFT ORGANICに活用されるということが決まった時はどう思われましたか?

    齋部:実はね、昔から化粧品や美容アイテムに使いたいというお問い合わせは結構頻繁にいただいていたんです。でも、原価がどうしても見合わない。なかなか実現しませんでした。ほんものをシンプルに作っていて、手間がかかるのでどうしても効率的に安価にすることができないのです。
    もう無理なのかなーと思っていたら、CRAFT ORGANICの商品開発の方からご連絡をいただいて、そこからすごくスピーディに話が決まり僕たちも驚きました。町長もすごく喜んでいましたよ!

    青柳:真摯に作られたひまわりオイルをPRする役割ができて、私もとても嬉しいです。こうやってお話を伺うと社会のシステムがより鮮明にわかるし、消費者が知ることの重要性を本当に強く思います。本当の意味での安心・安全を求めて探している消費者はたくさんいると思います。 私自身、「生き方自体をオーガニックでありたい」と常に思っていることもあり、今日はほんとに貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました!

    今回おしゃべりした方
    nouserさん