CRAFT ORGANIC 産地旅 vol.01〈大分・院内町篇〉
佐藤さんのゆず愛が、ここに。

2022.07.07 更新

    「心地いい。が美しい」をコンセプトに、新ブランドとして2022年6月に生まれたCRAFT ORGANIC〈クラフト オーガニック〉。

    100%天然由来成分のヘアケアアイテムには、ユズ、ヒマワリ、ツバキの3種類の国産種子油が配合されています。
    今回は、ブランドアンバサダーであるモデルの青柳文子さんが、ゆず生産を担当してくださっている大分県宇佐市院内町の佐藤さんとおしゃべり。東京と九州での2拠点生活中の青柳さんは、2人のお子さんとともにご家族で自然に満ちた暮らしをされています。



    大分県はゆず生産の適地。
    ここから「ほんもののゆず」を。

    青柳文子さん(以降、敬称略):今日はよろしくお願いします! 最近、自分の庭でピンクレモネードを育てていたり、蜂を飼いたいと思って巣箱を買ったりしていたので、今日、佐藤さんのお話を伺うのがとても楽しみでした。私も大分が地元なんです。どうぞよろしくお願いします。

    佐藤敏昭さん(以降、敬称略):よく、こんな山奥まできてくださいました。よろしくお願いします。青柳さんも大分出身なんですね。
    実は大分は、寒すぎず暑すぎずで、ゆず生産の適地なんです。日当たりの良さももちろん重要ですが、まわりに防風林があって、やさしい風が吹いているような場所、つまりここは最高の環境です。もしも突風などが吹いたら、ゆずのトゲが実に刺さったりしてしまいますからね。
    さて、ではまずはお茶を飲んで休憩したら、早速僕の農園をご案内しましょう。

    青柳:ありがとうございます。大分県が九州でもゆずの一番の適地とは知りませんでした。何百年も前からゆずが育っていたんですね。
    佐藤さんは、いつからゆず作りを始められたんですか?

    佐藤:15年前からです。それまでは東京で会社員として働いていました。そろそろ定年退職という時期に、妻の故郷のこの場所に戻ってきたんです。今でこそ、ゆずの木が整然と並んでいますが、僕が帰ってきた時は荒地のような状態になっていて。50年前にゆずは植えられていたんだけど、そのまま放置していたせいで、もう何が何だかわからないような状態になっていました。でも、雑木を切ったら、立派なゆずがしっかりと育っていました(笑)。

    青柳:それはすごい、ではこのゆずは50歳ということ? それから今までは大変でしたか?

    佐藤:そうですね。始める時に、あちこちの先輩農家の方にお話を聞きに行ったんだけど、僕は初めから「ほんもののゆず」を作りたいから、農薬などを使わない生産にしたいと考えていたんです。でも、「そんなの絶対に無理!」「農業を知らなすぎる」と反対されることばかりでした。そんな中、たった一人だけが応援してくれたんです。
    農業というのは、何か失敗したら翌年まで待たないと次のトライはできないわけで、なかなか大変です。僕の理想を貫いて育てるためには、やることがそれこそたくさんあって大変なんだけど、今も「ほんもののゆず」にこだわりつづけています。

    とにかく自然に近い状態で、
    本来のゆずを作りたい。

    青柳:「ほんもののゆず」とは何ですか?

    佐藤:ゆずらしいゆず。ゆずらしい味や風味がしっかりとあるゆず、を僕はそう呼んでいます。
    大量生産しようとすると、平地で機械化して作ったり、化学肥料もたくさん使ったりしますが、そういうことは出来る限り避けて、とにかく自然に近い状態で、本来のゆずを作りたい。

    僕の作り方だと、ゆずの花の蜜を吸って受粉してくれる虫が実につけた傷がそのまま「星」のように残っていたり、出荷前のワックスを塗らなかったり、倉庫に保管される日数を考えずにしっかり熟した状態で収穫したり、と、通常一般の流通にはのせづらい面もあるんです。だから販売させていただくのは、この農園に来てゆずを見て、僕の育て方を知って、それでも欲しいと言ってくださる方に直接お届けするだけ。お店にも流通しないし、ネットショップもありません。

    地域活性化のためにも、ゆず作りを産業としてしっかりと定着させたいので、価格も日々の労働に見合う金額にさせていただいています。なんというか歯車になるだけじゃダメだと考えています。作り方と収益がちゃんと両立していること。補助金などがなくてもつづけられるスタイルであること。そういうことはとても大切です。
    スーパーに並ぶゆずより割高だと思いますが、おかげさまでリピーターの方も多く、ありがたいです。お客さまは9割が東京の方で、レストラン経営されている方やシェフなど、プロの方が多いですね。

    ゆず、虫、みみず、人間、鳥…。
    すべてが一緒に、循環して。

    青柳:消費者の意識もとても大切ですね。私も、自分の出来る範囲ではあるけれど、志の高い方の作られるものを買うようにしています。ヨーロッパのように、買い方が成熟していくのはまだまだ時間がかかりそうですね。

    佐藤:そうですね。やっぱり、ゆずの木、虫、みみず、人間、鳥などそこに在るすべてが一緒にタイアップして循環していかないと。
    僕は一生懸命に「ほんもの」を作ります。作ることに専念していきます。だから今日、こうやってお話をさせていただいて、写真を撮っていただいて、とみんなが意志を持って集まってくださることも、とてもありがたいと思っています。

    青柳:ゆず作りをやめたいと思ったことはないんですか?

    佐藤:一度もないです! 前に、先輩の農家の方に言われたんです。「農業者は、これで終わりと思ってはダメ。生きている限りは現役」と。不器用かもしれませんが、とにかく一生懸命、自分ができることをつづけていきたいと思っています。

    僕にとって、ゆずは手段であって目的ではありません。地域活性をすることが一番の目的だから、ゆずでなくてもよかったのかもしれません。でも、やっているからには世界一のゆずを作ります。あと10年以内に、今以上に「ほんもののゆず」を作り上げるので、期待していてくださいね。

    青柳:とっても楽しみです。手抜きをしなければ最高のゆず、ほんものゆずができるはず!という佐藤さんの言葉、とてもワクワクします。

    私がいつも使っているCRAFT ORGANICのヘアケアシリーズには、佐藤さんのゆずへの愛とこだわりが詰まっていたんですね。

    フレッシュな香りと、髪へのやさしさの秘密が、今日のおしゃべりで明らかになりました。
    また実りの季節にもここに来て、一緒にゆずの収穫も体験させていただきたいです。
    ありがとうございました。

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    今回おしゃべりした方
    nouserさん